WBC2017 日本×キューバ戦「クソガキ」問題に見るネット炎上の本質

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WBC2017初戦 侍ジャパンがキューバを撃破!

野球のグローブ捕球の瞬間

いよいよWBC開幕です。

侍ジャパンの初戦は、難敵キューバ。

壮行試合でいまいち調子が上がらなかった侍ジャパンですが、さすがやってくれました!

11-6 でキューバを撃破です!!

先発の石川は4回1失点の好投でしたが、そのあとは、打撃戦といってもいい展開になりました。

1点リードの五回、松田の3ランなど打者11人の猛攻で5点を奪い、3点を返された直後の七回は筒香の2ランでリードを広げました。

キューバは終盤に日本の救援陣から5点を奪いましたが、中盤までの失点が響き敗戦。

ライバル韓国が連敗スタートの中、日本は白星発進です!

山田哲人の“幻の本塁打”Twitterでちょっとした騒動に。

そんな熱い戦いが続いていた4回に山田哲人が放った大飛球が”幻のホームラン”となる珍事が起きました。

同点の4回2死二塁、左腕イエラから山田哲人が放った一打が左翼席へ。

これをグラブをはめた少年がフェンス手前でキャッチ。

東京ドームは一気に盛り上がりましたが、審判団がすぐに集まって協議。

リプレーで検証した結果、二塁打に変更されてしまいました。

その直後からtwitter上で、この少年を「クソガキ」と非難する書き込みが始った訳です。

その後、少年の顔写真が晒されたり、住所を特定しただの(ウソの住所だったらしい)、非難はエスカレートしました。

しかし、今度はそれに対して、そんなに叩くことはないだろうとか、少年を「クソガキ」と言って叩く大人は「人間のクズ」だろうといったツイートが展開される状態に。

とうとう「クソガキ」がtwitterのトレンド入りしちゃいました。

試合は日本が勝利して終わったので、もうこのやり取りも下火になったようです。

この騒動で『ネット炎上』の本質が見える

インターネット、SNSの普及で、多くの人が自由な議論の輪に加わり、情報を交換し合うことで、より良い社会を形成していくという本来のネット利用の裾野が急速に広がってきました。これまでマイノリティーとして封殺されてきた意見も「ネットの匿名性」という利点を活かし、自由に討論できる環境になった訳です。

その反面、「ネットの匿名性」に否定的な意見が増えてきています。この論調の大きな原因になっているのがいわゆる『炎上問題』です。

ネット炎上について、こんな本があります。

>ネット炎上の研究 [ 田中辰雄 ]

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この本によれば、さまざまな調査の結果から、著者たちが推測する炎上参加者の割合はネットユーザの0.5%程度であり、さらに「攻撃対象の目に見えるところに書き込んで直接攻撃する人」となると、わずかは0.00X%のオーダー、しかもそれは流動的ではなく、かなり固定した特定のメンバーになるそうです。

つまり、ウェブ炎上に加担し、繰り返し書きこみをしている人は、炎上にかかわっているように見える人たちのうちのほんの一部、ごくわずかな人数しかいないということです。

著者のプロファイリングによれば、炎上で大活躍する人たちについて、

●ネット上では非難し合ってもよいと考える特殊なユーザ
●直接攻撃する人は非常に攻撃的でコミュニケーション能力に難がある
●攻撃者は自分が正義だと確信していることがほとんど
●他人の言うことに聞く耳を持たず、説得は不可能

といった傾向が見られるということです。

著者は炎上という現象を、

炎上は決闘ではなく、正義を確信した不特定多数の人たちによる集団リンチであり、攻撃者には議論をする気はない。

このようにとらえ直したらいいのではないかと提案しています。

最後に。

爽快な野球の話しから、だいぶ重い話しになってしまいました。

確かに少年にも非はあります。球場で観戦する人のマナーとしては、完全にスタンドインしたボールでなければ、手を出してはいけません。

ただ、少年としては、自分の目の前にボールが飛んできたので反射的にキャッチしてしまっただけで悪気はなかったでしょう。

実際、球場でWBCを観戦していたほとんどの人は、日本が勝っていたこともあり、少年の行動をさほど気にしていなかったのではないでしょうか。

ネットで少年を叩いているヒマがあるなら、ちゃんと野球見ろよ!っていう感じかもしれません。

昨今の『ネット炎上』は、人の話しの揚げ足をとったり、ちょっとしたことでイチャモンをつけて、完膚なきまでに相手を罵倒する人がでてきて、さらにそれに便乗する人がでてきてといったところが、エスカレートしてきているように思います。

ネットの匿名性の負の部分がより先鋭化されてきているのかもしれません。

もうちょっと、おおらかに行きましょう!大人の寛大さが問われますよ。

スポーツ観戦では、一喜一憂することはあっても、純粋にスポーツを楽しみましょう!

鋭い矛先を間違った方向に向けず、人生をかけてプレーしている選手達を応援しましょう!

最後に、当の山田哲人選手の試合後のコメントです。

『まぁ、これも野球なんで。仕方ないですけど、ウェートトレーニングをして、打球飛ばしたいです!』

8日のオーストラリア戦に向け

『なんとか、ここというところでしっかり打てるように頑張りたいと思います!』

さあ、次のオーストラリア戦も楽しみです。

今日の勢いでいただいちゃいましょう!!